下町ロケットゴースト、ヤタガラスは、苦戦していた
12月23日に最終回を迎えた『下町ロケット』が1月2日に「新春ドラマ特別編」として放送されます。
池井戸潤の同名小説シリーズが原作の本作は、2015年にドラマ化されると大ヒットを記録し、「ロケット編」「ガウディ編」の二編の全話平均視聴率は18.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、最高視聴率22.3%をたたき出し、大人気ドラマとなりました。
その後、今年10月期に“待望の続編”として「ゴースト」「ヤタガラス」として再びドラマ化されたものの、前回に比べて視聴率はいまいち伸び悩みました。
今期の「ゴースト編」「ヤタガラス編」では、第8話までの全話平均視聴率は13.0%で、最高視聴率も14.7%と、前回の平均視聴率にも遠く及ばない結果となっています。
それでも10%以下を記録することはなく、終盤に追い上げを見せ、視聴率は勝利していたものの、SNSなどでは『今日から俺は!!』(日本テレビ系)に話題性を奪われてしまう結果になってしまいました。
SNS上では、徳重聡が奮闘
爽やかな、主役を演じるイメージがある石原プロらしからぬ、ちょっと嫌なやつを演じた徳重聡さんの演技は、SNS上で話題になっていました。
最後には、定時に帰るのは子供が入院したせいだとわかり、イメージを回復していました。
特別編でも何か名言を残してくれるのを期待したいですね!
なぜ下町ロケットは視聴率が低迷したのか
『下町ロケット』の第8話が12月2日に放送された際、平均視聴率は11.5%で、第7話の12.0%から0.5ポイント下落しました。
これは、同時間帯に『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)が平均視聴率18.8%を記録した影響もあってか、『下町ロケット』は自己最低視聴率を記録してしまいました。
ドラマ関係者の間では、その原因はストーリーのテンポの悪さにあるといいます。
池井戸潤の作品の大きな特徴は勧善懲悪ですが、今回は味方だったはずの伊丹(尾上菊之助)が後半で敵になったり、それにしたがって登場人物が増えました。
それでストーリーの進み具合が悪くなったのは確かです。
ドラマライターの間では、毎話毎話、地道に頑張っている主人公たちが報われるという一辺倒な展開にマンネリを覚えている視聴者も少なくなかったようです。
放送前の期待は大きかったのですが、この結果にTBS側としては『あてがはずれた』といった意見が多くみられました。
正月の裏番組
続編のヒットを見越して制作されたと思われる「SP版」ですが視聴率が見込めない要因は裏番組にあります。
テレビ関係者のなかでは、「『SP版』は2日21時から放送されますが、裏には高視聴率が期待できる『新春しゃべくり007超超超豪華な4時間半SP!』(日本テレビ系)や、『夢対決2019とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日系)、『新春ドレミファドン! 冬ドラマ豪華女優・俳優 大集合SP』(フジテレビ系)などが放送されます。
バラエティ色が強い正月特番がひしめく中、ドラマは録画されがち。視聴率につながらない可能性は大いにあるでしょう」という見方が強く、正月ならではのバラエティ番組の強さに下町ロケットが苦戦を強いられると予想されています。私は、下町ロケット派ですが、確かに裏番組のしゃべくりは気になります。
王道の展開が仇に
放送前の前評判は高かったものの、ドラマファンから「飽きた」との声が多く寄せられてしまった『下町ロケット』。
今期の続編について視聴者からは
「登場人物が多くて話がごちゃごちゃしてくる」
「自分たちの会社のことやらないんだったらドラマにする必要ない」
「毎回毎回、性格悪くてあくどい人VS弱者だけど正義感強いけど自分たち、って構図は飽きた」
などと不満の声が漏れていました。
また、第8話では「無人農業ロボット」をめぐって、帝国重工のロボットと、帝国重工と敵対する下町の中小企業が開発した「無人トラクター」が対決するという展開に始終していた。これには「テンポが悪すぎる」といった批判も多々見受けられた。
そんな中、視聴者の間で「不要」と指摘されているのは、阿部寛演じる主人公・佃航平の娘、土屋太鳳演じる佃利菜の存在です。
原作ではさほど出番がないにもかかわらず、第1シーズンでも多くの出番があり、原作ファンからの不満が少なからず見受けられました。
個人的には、土屋太鳳さん結構好きなのであまり気にならなかったのですが、ネットでは、結構不要論が多かったみたいですね。
続編でも利菜は帝国重工に勤め、父親の会社・佃製作所に対抗しようとロケットエンジンのキーパーツ・バルブシステムを開発する立場に。
自然と出番が多くなったこともあり、視聴者からは、「土屋太鳳のシーン必要ある?いちいちウンザリする」「娘は別にストーリーに必要ないのに何でいるんだろう…」「毎回土屋太鳳の見せ場無理矢理作ってるような気がする」といった声も噴出していました。
土屋の好感度の低さも今回の酷評につながってしまった様子です。
土屋太鳳さん対する悪評がこの低視聴率に拍車をかけないか心配する声も見られますが、少なからずわたしみたいに、楽しみにしている人も居ると思うので、特別編を楽しみにしたいところです。
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